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前回の「インド星占術の天文基本用語1」の続き

(4)歳差
アヤナーンシュ अयनांश(←ヒンディ語読み)
Ayanamsa(←英語圏)

サンスクリット語読みですと、アヤナーンシャです。

ヒンディ語だと単語の語尾は子音文字のみで終わっている場合、そこに母音の発音はなく、shの音のみです。日本語には無い音で、カタカナではアヤナーンシュと表記しました。

星占術には二種類の天文座標があり、サイデリアル方式(固定春分点)トロピカル方式(移動春分点)とがあります。その2つの春分点の間に現れる差をアヤナーンシャといいます。

差が生じる原因は、歳差運動(さいさうんどう)とよばれる、自転している物体の回転軸が、円をえがくように振れる特異な回転運動(歳差)のために、春分点と秋分点とが少しずつ西向きに移動するためです。この歳差は1つの星座を2150年かけて移動するので、周期は25800年ということになります。

 

サイデリアル方式

インド星占術で採用。

サイデリアル方式での春分点 4月14日付近(固定春分点)

ある恒星を基準とし、牡羊座から魚座までの12星座にそれぞれ30度ずつを割り当てる方法。恒星が基準となり、空間が固定されるので黄道12星座とのズレが小さい。そのため、サイデリアル方式では、サインはハウスとして機能。

重要視する惑星は月。

トロピカル方式

西洋星占術で採用。座標系を春分点にとり、白羊宮0度とする。

トロピカル方式での春分点 3月21日付近(移動春分点)

使用する惑星は、サイデリアル方式の7惑星の太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星に加え、天王星、海王星、冥王星。

重要視する惑星は太陽。

 

(5)経度
デーシャーンシュ देशांश
Longitudes

「デーシュ」は国や場所、「アンシュ」とは角度、方位、位置を示す言葉で、2つを合わせてデーシャーンシュ、「経度」を意味します。

ロンドン郊外のグリニッジ子午線(Greenwich)から東西の距離を、東経・西経それぞれ180度までを表示。経度1度の差は4分の時差。

 

(6)緯度
アクシャーンシュ अक्षांश
Latitude 

緯度は赤道から南北への度数を示します。

北緯、南緯を90度までの度数で示します。

例として、ニューデリー の場合
緯度 28° 38' 8 N
経度 77° 13' 28 E

意味と読み方は

北緯28度38.8分と東経77度13.28分

度より下は60進数なので、時間と同じ読み方。
(60秒=1分、60分=1度)

(7)出生時のホロスコープ
ジャナム クンダリー जन्म कुंडली 

ジャナム・クンダリーとは誕生の日付、時間、場所によって決定されたグラハの位置を示したホロスコープです。これはラグナAscendant 誕生時の星位、東の地平線と黄道の交点)と関係があります。ジャナムクンダリーは誕生時のホロスコープなので、グラハの位置は固定されています。ジャナムクンダリーを使って、他の時間帯のグラハの位置をみるとするなら、それはゴーチャル(गोचर)と呼ばれます。

例として、誕生日が1964年1月20日、夕方6時、場所はデリーとすれば、グラハの位置は固定です。もし2年ごとにそのジャナムクンダリーの現在のグラハの動きの影響をみるならば、これをゴーチャル カー プラバーヴ (गोचर का प्रभाव)と呼びます。ゴーチャル(गोचर)とは「トランジット=進行中の惑星」、プラバーヴ(प्रभाव)とは影響という意味です。

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