[PR]

ヒンドゥ世界観における宇宙(ブラフマーンダ ब्रह्माण्ड/ ブラフマンダ ब्रह्मंड)

この宇宙観の中には、人間が察知できる時間の概念のほか、通常知り得ない時空間も含まれている。またこの宇宙には天界などの各界の層が存在する。すべての惑星、星、星雲とこれらそれぞれの天体のすべて、光も含まれる。このブラフマーンダこそが、万物・森羅万象(スリシュティ/ सृष्टि)といわれる。インド古代の入手可能なヴェーダやプラーナ文献には、このスリシュティといわれる万物が出現した様子の記述がある。

ウパ プラーナのひとつで、主要18プラーナの補遺とされる、ナーラダ・プラーナの記述によれば

「すべての動・植・鉱物の界はナーラーヤナ神(マハービシュヌ)の中で存在していた。
この神はそれぞれ異なる性質のグナ、五感や意識を作り出し、自分の3つの分身を出現させた。
神ははじめに、自分の右半身からプラジャーパティ ブラフマー神を創出した。
中央部分から世界を破滅に導くルドラ(シヴァ神)を創造した。
左半身からは世界を維持するビシュヌ神を創造した。」

 

また、パラーシャラはブリハト パラーシャラ ホーラーシャストラ(बृहत पराशर होराशास्त्र) の万物生成の解説についてこのように述べている。

「ある1つの言葉で表しようのないアートマーであるヴィシュヌ神は、さらに体の4つ目の部位からもうひとつの巨大なスリシュティの実体を生み出した。

それらはヴィシュヌ神のリーラーによって維持が保たれている。これはかつて表現しようのなかった偉大なアートマーであるヴィシュヌを人間が察知できる形となった。

スリシュティという森羅万象ができると同時に人々のバチャクラや太陽系統と関係が築かれるようになった。」

 

近代では天文学の古代文献について、西洋諸国が緻密な調査研究をしている。その研究によれば天文学的な観点からみて、ブラフマーンダの誕生は、とあるビッグバンの結果と一致している。

1920年、Georges lemitre と後にStephen Hawkingはこのように言及している、120~140億年前に猛烈な熱と密度をもつ個体の中に存在した。これの中には人が知りうる時間軸や空間は存在しなかったが、爆発によって光の放出とともに今日までブラフマーンダは膨張続けてきたという。

古代の聖典集によればヴェーダに基づく星占術の誕生はヴェーダとプラーナ文献の中に根付いている。

聖仙たちは言う。

"孔雀の頭頂に冠毛があることや蛇の頭に宝石が座しているのと同じように、ヴェーダの様々な聖典集の中で、ジョーティシュが最高位にある。またこれをヴェーダの眼ともよぶ。"

ジョーティシュの言葉の意味は「光の科学・学問/ジョーティ カー シャーストラ ज्योति का शास्त्र」である。太陽や月のことを”光を放つグラハ(惑星)プラカーシュワーン グラハप्रकाशवान ग्रह”とよぶ。実際月は自ら光を放ってはいないのだが、太陽のように光を放ち光の進行をしめす上でも重要視されるグラハである。

 

ナーラダプラーナによると、ジョーティシュのシャーストラは40万シュローカと3つのスカンダ(स्कंध)またはシャーカー(शाखा)から構成される。スカンダとは、重要文献や聖典の中の構成する課や章、シャーカーは流派、学派などの意味をもつ。

ガニタ(数学गणित) シッダーンタ (教義、理論、原理 सिद्धांत)

計算、数の法則についての教義の科で、場所や方角、時間について算出し、月食、日食、日の出、日没についての知識もガニタに含まれる。
古代、スーリヤ シッダーンタ सूर्य सिद्धांत,ピターマハ シッダーンタ पितामह सिद्धांत ,ヴィャーサ シッダーンタ व्यास सिद्धांत ,ヴァシシュタ シッダーンタ वशिष्ठ सिद्धांत ,ローマシャ シッダーンタ लोमश सिद्धांत ,パォーリシャ シッダーンタ पौलिश सिद्धांत ,ブリガ シッダーンタ भृग सिद्धांत,シャオーナカ シッダーンタ शौनक सिद्धांत などの 18のシッダーンタが広く流布した。

ジャータカ (जातक) ホーラー (होरा) スカンダ(स्कंध)

ファリタ ジョーティシュ(फलित ज्योतिष)ともよぶ。人の人生における出生、幸不幸、人生の波、生計、運、寿命、ラージャヨーガ、ナバサヨーガ、チャンドラヨーガ、ストリージャータカ、アシュタカヴァルガなどの記述がある。

サンヒター (संहिता) スカンダ (स्कंध)

グラハの動き、ナクシャトラ、ヨーガ、カラナ、ムフールタ(吉兆の日時)、衛星、黄道、月や星から受ける影響、16種の通過儀礼、降雨などの天候の知識の記述がある。グラハの状態から、日食、月食、伝染病、地震、洪水、干ばつなどの天災も事前に予測される。

メーディニー ジョーティシュ(मेदिनी ज्योतिष)という大地に関するジョーティシュの中身がほぼ含まれる。古典文献ではラーヴァナ サンヒター रावण संहिता、 ジャイミニー サンヒター जैमिनी संहिता、ブリグ サンヒターभृग संहिता が有名である。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

おすすめの記事